コンテンツへスキップ
ホーム » 「このやり方でやって」が非効率な時の言い返し方|上司を怒らせない提案の例文集

「このやり方でやって」が非効率な時の言い返し方|上司を怒らせない提案の例文集

「このやり方でやって」と指示されたものの、明らかに非効率。心の中では「そのやり方だと倍の時間がかかるんだけど…」と思いつつ、結局何も言えずに従ってしまう。生意気だと思われて評価に響くのが怖いし、言ったところで「いいから黙ってやれ」と返されるのがオチだと諦めている。そんな状況に陥っていませんか?

言い返せない理由は明確です。上司との力関係、評価への不安、そして過去に提案して却下された経験。これらが重なって、声を上げることへのハードルは日に日に高くなっていきます。結果として言いなりになり、残業で帳尻を合わせる日々が続くわけです。

職場での無理な指示への対応は、残業お願いできると言われた時の断り方でも詳しく解説しています。角を立てずに自分の時間を守る技術は、さまざまな場面で応用できます。

この記事では、上司を怒らせずに非効率な指示を変える言い返し方を、具体的な例文とともにお伝えします。上司のタイプ別の対処法、代案を通すための鉄則、そして提案が却下された時の印象を下げない引き際まで、実践的な方法を網羅しました。

上司のタイプ別「角を立てない言い返し方」例文

非効率な指示への対処は、上司のタイプによって言い方を変える必要があります。同じ内容でも、伝え方を間違えると反発を招くからです。

プライド高め型の上司には

このタイプは自分の判断を否定されることを極端に嫌います。ポイントは「上司の意図を尊重しつつ、さらに良くする」というスタンスで話すことです。

【例文】
「○○さんのご指示の意図を活かしつつ、△△の部分だけ先にやると、全体で2時間ほど短縮できそうなんです。ご判断いただけますか?」

「あなたの指示は素晴らしい、でもさらに良くできる」という構造にすることで、上司のメンツを保ちながら代案を提示できます。

放任型の上司には

このタイプは細かいプロセスに興味がなく、結果だけを気にします。であれば「結果を早く出せる方法がある」と伝えれば、むしろ歓迎されます。

【例文】
「ご指示いただいた方法でも進められますが、別のアプローチだと明日中に完成できます。どちらで進めましょうか?」

選択肢を与える形にすることで、上司は「自分が決めた」という感覚を持てます。放任型の上司にとって、これは理想的な報告です。

マイクロマネジメント型の上司には

このタイプは「なぜその方法を選んだのか」という理由を重視します。感覚ではなく、データや実績で説得する必要があります。

【例文】
「先月の類似案件では、この手順で進めたところ作業時間が30%削減できました。今回も同じ方法を試してみてもよろしいでしょうか?」

過去の実績やデータを示すことで、マイクロマネジメント型の上司が最も納得しやすい説得材料になります。

代案を通すための3つの鉄則

どんなに良い提案でも、伝え方を間違えれば却下されます。代案を通すには明確なルールがあります。

第一に、上司のメンツを絶対に傷つけないこと。「そのやり方は古い」「非効率です」といった直接的な否定は、たとえ事実であっても禁物です。「ご指示の意図を活かしつつ」「さらに改善するとしたら」といった前置きで、上司の判断を尊重する姿勢を見せましょう。

第二に、会社の利益を前面に出すこと。「自分が楽をしたい」ではなく「時短になる」「コストが削減できる」「品質が上がる」といった組織全体のメリットを強調します。上司は部下の個人的な都合では動きませんが、会社の利益になると判断すれば耳を傾けます。

第三に、命令ではなく相談ベースで持ちかけること。「この方法の方がいいです」ではなく「この方法も検討してみてはいかがでしょうか」と、最終判断を上司に委ねる形にします。人は誰しも指図されることを嫌いますが、相談されることは悪い気がしないものです。

作業中に声をかけられた時の対応は、ちょっといいを作業止めずに返す方法も参考になります。集中を守りながら相手との関係も保つ技術は、提案をする際のタイミング判断にも活かせます。

提案が却下された時の「印象を下げない引き際」

どれだけ完璧な提案をしても、却下されることはあります。その時の対応が、今後の関係性を左右します。

却下された直後には、不満を顔に出さず、こう返しましょう。

【例文】
「承知しました。ご指示通りに進めます。もし途中で気になる点があれば、また相談させてください」

この一言で「素直に従う姿勢」と「考えることを放棄していない姿勢」の両方を示せます。上司は「この部下は扱いやすいが、思考停止していない」と評価します。

却下された後に気まずさを引きずらないためには、メンタルの切り替えが重要です。「自分の提案が否定された」ではなく「今回はタイミングが合わなかっただけ」と捉えましょう。実際、上司には見えていない制約や事情があることも多く、あなたの提案が悪かったわけではないケースがほとんどです。

無理な指示への対処法は、明日までにお願いと言われた時の断り方でも詳しく解説しています。断るべき場面と従うべき場面の見極め方を知っておくと、より適切な判断ができるようになります。

やりがちなNG例

善意の提案が裏目に出るパターンは、いくつかの典型があります。

最もやってしまいがちなのが、正論で論破しようとすることです。「データ上、この方法の方が明らかに効率的です」と畳み掛けても、上司は「生意気だ」と感じるだけ。正しさと人間関係は別問題です。論理的に正しいからといって、相手が受け入れるわけではありません。

感情的に反論するのも逆効果です。「そのやり方だと絶対に間に合いません!」と語気を強めれば、上司は防衛本能で「とにかくやれ」と意固地になります。感情は感情を呼び、建設的な議論にはなりません。

無言で不満を態度に出すのも最悪です。「はい…(ため息)」「わかりました…(明らかに不服そうな表情)」といった反応は、言葉で反論するより上司を不快にさせます。従うなら徹底的に従う、提案するなら堂々と提案する。中途半端な態度が最も関係を悪化させます。

角を立てずに断る基本姿勢については、手伝ってもらえますかと頼まれた時の断り方も参考になります。相手を尊重しながら自分の意見を通す技術は、さまざまな場面で応用できます。

失敗しないためのワンポイント

非効率な指示に対する言い返しで最も重要なのは、提案のタイミングです。上司が忙しい時、機嫌が悪い時、他の案件で頭がいっぱいの時に提案しても、まともに聞いてもらえません。

理想は「上司が比較的余裕のある時間帯」に「事前に時間をもらう」ことです。「今週の進め方について、5分ほどご相談があるのですが」と前置きしてから本題に入れば、上司も心の準備ができます。いきなり「そのやり方は非効率だと思います」と切り出すより、はるかに受け入れられやすくなります。

そしてもう一つ。あなたの提案が通らなかったとしても、それで関係が終わるわけではありません。今回ダメでも次回通る可能性はあります。提案を続ける姿勢そのものが、長期的にはあなたの評価を上げていきます。重要なのは一度の成功ではなく、上司との信頼関係を保ちながら、少しずつ改善を積み重ねていく姿勢です。